「もしも」に備える生命保険とは

生命保険とは、多くの人が加入することで保険料を負担し合い、もしものことがあった場合に保険金や給付金として支払いを受けることができるものです。どのような種類があるのか、またメリット・デメリットについて解説します。

どんな「もしも」に備えられる？

病気やケガの「もしも」に備える

病気やケガは、突然身に降りかかります。病気やケガによっては、入院や手術が必要になったり、その間働けなくなったりすることもあります。特に自営業などの人は、働けないことは即収入が減るということに繋がるでしょう。また、高額な治療費がかかる病気やケガも家計を圧迫します。

高額医療費制度など公的保障もありますが、突然の病気やケガに備えるために必要な保険と言えるでしょう。

将来の「もしも」に備える

生命保険には貯蓄機能が備わっているものがあります。一般的には保険料の一部が積立金となって運用され、基本的には満期になった場合に払込保険料の合計より多くなるように設計されています。

個人年金保険や養老保険などが貯蓄機能のある保険にあたり、将来のために備えることができるでしょう。

万が一の「もしも」に備える

万が一、大黒柱が亡くなった場合、遺された家族への助けとなれるように、死亡保険があります。普段あまり考えることはありませんが、死亡リスクは誰にでも起こり得ることです。一家の大黒柱がいなくなった後も家族が生活していくためには、ある程度まとまった金額が必要になるため、貯蓄では間に合わない場合もあるでしょう。保険に加入しておけば、そのときから保障を受けられるようになります。

生命保険にメリットはあるの？

生命保険文化センターの2021（令和3）年度「生命保険に関する全国実態調査」によると、生命保険の加入率は89.8%と高い水準となっています。

いつ加入したかにもよりますが、基本的には支払う保険料を上回る保険金を設定でき、万が一死亡した場合でも遺族が将来にわたって生活していくための生活費の助けとなるでしょう。

また、相続税の非課税枠を利用して保険金の受取人を指定すれば、相続税対策となります。相続税がかからず、お金を遺したい人に遺すことが可能です。

参照元:生命保険文化センター(https://www.jili.or.jp/research/report/zenkokujittai.html)

生命保険にデメリットはあるの？

生命保険に加入するには、保険料を支払う必要があります。また加入するときに決めた保険金額は、基本的には支払事由がいつになっても変わりません。加入から支払いまでの間に貨幣価値が変わっていると、保障額に過不足が出ることもあり得ます。長い期間かけている保険は、必要に応じて契約内容を見直したり、保険金額が変動する保険を選んだりするなどの対応を考えた方がいいでしょう。

また、貯蓄機能がある商品の場合は、契約から短期間で解約すると解約返戻金が保険料を下回る可能性があるので注意しましょう。

参照元:生命保険文化センター(https://www.jili.or.jp/research/report/zenkokujittai.html)